家づくりなんでもQ&A

HOUSE BUILD FAQ
2016.07.11
間取り・プラン

平屋の間取りを考える上で注意すべき点は何ですか?

いま平屋の住宅が注目されているってホント?

戸建住宅といえば2階建てや3階建てをイメージする方も多いと思いますが、最近は平屋に注目が集まっています。平屋に住みたいと希望する人たちの理由とは一体何でしょうか?

<平屋に住みたい理由>
・将来的に夫婦2人暮らしを見据えて、ミニマムな家に住みたい
・安い土地代の場所でゆったりとした家を建てたい
・自分の身の丈にあったシンプルでコンパクトな家が欲しい
・家に高齢者がいるので、移動が楽な方がいい

など、意見は様々ですが「もっとシンプルに、ゆったりとした暮らしがしたい」を追及していくと、平屋のスタイルにたどり着くのではないでしょうか。また、核家族や少子化による世帯数の減少や、高齢化によるバリアフリーの必要性といった現代社会の流れによって、フラットでコンパクトに生活できる平屋のメリットが見直されています。

平屋に住むメリット・デメリットを教えて!

平屋で生活するにもメリット・デメリットがあります。それぞれの視点から平屋の特徴を理解して、自分の生活スタイルに当てはめてみましょう。

<平屋のメリット>
・ワンフロアだから移動や掃除が楽
・高年齢になっても階段の登り降りをしなくてよい
・家で孤立する空間が少なく、家族の行動を把握しやすい
・台風や地震の被害を受けにくく、火災時でも逃げやすい
・リフォームがしやすく、メンテナンス費用が安い

<平屋のデメリット>
・周りからの視線が気になる
・侵入がしやすいので防犯性が低い
・日当たりがあまり良くない
・ある程度の広い土地が必要になる
・プライベートな空間が確保しにくい

将来的な視点でみると平屋住まいのメリットは大きいですが、大家族や子どもがいる世帯、都心部で暮らす人たちにとっては、ある程度の土地の広さが必要になるため、2階建て・3階建て住宅の方が現実的かも知れません。ただ、最近では色々な住宅メーカーから、あまり土地が広くなくても建てられるプランが多数出てきているので、購入しやすくなりました。

平屋の家づくりの特徴は?

平屋は上の階の柱や壁のことを考えなくても良いので、「間取り=家の構造や外観」に直結することが大きな特徴といえます。開口部が多く広いため、室内にいても外の風景や庭が見渡せたり、土間や縁側といった外と内とをつなぐ空間を設けることが可能です。また、ワンフロアなので天井を高く取ることができ、開放感のある空間を作れるのも魅力の一つになっています。さらに、平屋は階段が必要ないので、そのスペースを部屋に充てることもできます。一般的に階段部分は4帖程の広さがあるため、それが活用できるのは大きなメリットです。

一方で、外部からの侵入が比較的容易なので防犯対策はしっかり行う必要があります。窓からの侵入を防ぐため、防犯ガラスや防犯フィルムの施工が一般的ですが、多少のコストはかかってしまいます。ただ、平屋は建物の規模が小さく、施工費用が比較的安くすむので、その分の費用を防犯対策に回すと考えれば良いと思います。

平屋の間取りを考える上で注意すべき点は何ですか?

平屋の場合、生活をすべて1階に持ってくるため、間取りにも様々な工夫が必要になります。間取りを考える上で、絶対に外せないポイントをご紹介します。

<リビングを中心とした家に>
玄関先に階段のある家では、家族がリビングを通らずに自分の部屋に直行することができてしまいます。平屋では、リビングを中心に寝室や子供部屋などを配置することで、家族の動線がリビングに集まります。すると、お互いの顔を合わせることが増えるため、家族間のコミュニケーションが活発になります。

<対角線上に窓を設置する>
平屋は部屋のすぐ上が屋根であり、屋根からの熱が室内に直接届くので暑くなりがちです。そのため、風通しを良くして空気をこもらせないことが大切。部屋の対角線上に窓を設置して“風の通り道”を作りましょう。天井を高く取ることができるので、天窓をつけるのも効果的です。

<中心部となる部屋に天窓を>
平屋は家の中心部に陽射しが入りづらいことがあります。夏場などは陽射しがないので部屋を涼しくさせる要因になりますが、どうしても暗い印象になってしまいます。中心部となる部屋には天窓をつけて陽射しを取り込み、明るい空間を演出しましょう。

<廊下はなるべく減らして>
間取りを考える上で、意外と家の面積を占めているのが廊下です。特に複数階建ての住宅の場合は部屋数が多くなるため、廊下が占める割合も増えます。しかし、平屋であれば部屋そのものを廊下として活用することができるので、より広い空間を作ることが可能になります。

<客間は玄関から直接入れる場所に>
客間を設けておくととても便利です。来客用のゲストルームはもちろん、急な親との同居にも対応できます。客間は、家族が生活している空間を通らずに入ることができる玄関サイドがベスト。トイレも玄関近くにあるとなお良いです。

<水回りの位置に注意>
ワンフロアなのでどうしても音の問題は発生します。特に気になるのが水回りの音。リビングとキッチンがつながっていると、食器洗い中にテレビの音がかき消されるなんてこともありえます。シンクを壁側に取り付ける、キッチンとリビングの間に壁を設けるなどの工夫が有効です。また、トイレやバスルームの音もデリケートな問題です。なるべくリビングから離れた場所に設置して、壁や廊下などで隔てるようにしましょう。

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