家づくりなんでもQ&A
HOUSE BUILD FAQどんなお部屋にどんな照明が合うの?
家づくりと照明
照明には様々な種類があります。無難に選ぶのもひとつの方法ですが、心地よく過ごせておしゃれでかっこいいお部屋、憧れませんか?なかには建物と一体になっていて簡単に取り付け、取り外しが出来ない照明もあります。途中で変更となると工事のやり直しになってしまい費用も増えてしまいますので、家づくりの過程でじっくり考えて選びたいところです。
照明ってどんな種類があるの?
では実際どんな種類があるのでしょうか?
みなさんがよく目にするような住宅用の照明をまず2つ紹介します。
1.シーリングライト
天井に直接取り付けるタイプの照明で、蛍光灯等に大きなカバーがついているのが一般的です。主に室内全体を明るくしたい場合に利用されリビングで見かけることが多いです。円形だけでなく四角いものや、フレームに個性的な装飾が施されているものもあります。カバーだけなら将来的に“雰囲気を変えたい!”と思った時に大幅な工事をする必要もなくある程度手軽に変えることも出来ます。
スタンダードなデザインのものは、家電量販店で比較的安価で手に入るのも嬉しいポイントです.
2.ペンダントライト
写真のようにワイヤーやチェーン、コードで吊り下げる照明のことを言います。主にダイニング用で見かけることも多いですが、使う場所を選びませんので階段灯やキッチン、デザインによっては和室に使うのも素敵です。天井にレールをつけて吊り下げることも出来ますので、好きな位置にスライドして明るさを調整することも出来ます。
個性的なデザインも多く、インテリア性に優れた照明器具です。
他にはどんな照明があるの?
一般的な照明はイメージがつきましたでしょうか?では他にはどんな照明があり、どのような部屋に利用すればいいのでしょうか?設置すると簡単には変えられないものや、逆に後からでも簡単に設置や取り外しが出来るものもありますのでいくつかご紹介していきます。
ダウンライト
天井に直接光源を埋め込むタイプのものです。位置によっては眩しく感じる場所もあると思いますし、簡単に変更することは出来ませんのでしっかり考えて設置する場所を選びたいですね。しかし天井面とフラットにでき、直接埋め込むことによってすっきりとした印象を持たせることが出来ます。出っ張りがないため埃がたまることがないですしお掃除も楽です。リビングなどの広い空間に使う場合は、複数個設置して明るさを確保します。
フットライト
名前の通り足元だけを照らす照明です。適度な明るさで照らしてくれますので、深夜にお手洗いまで行くときも便利です。
他にも灯具が複数あり華やかさが出るシャンデリアや、ブラケットと言う壁面に取り付ける照明、部分的に強い明かりを当てたいスポットライト、玄関のドアを照らすポーチライト、テーブルに置く卓上スタンド、床に置くタイプのフロアスタンド、庭を照らすガーデンライトなど様々です。
いい照明の組み合わせってあるの?
前述の通り照明の種類についてはお話させて頂きました。では、その照明をどう組み合わせていけばいいのか鹿児島のモデルハウスを例に挙げて、お部屋ごとにお話していきたいと思います。
ダイニング
ダイニングにはダウンライトとペンダントライトの組み合わせがオススメです。部屋全体を明るくするための主照明としてダウンライトを使用し、テーブルの真上には食事を明るく照らしおいしく見せるためペンダントライトを設置しています。
リビング
全体にダウンライトを使用しすっきりした印象にしています。テレビ裏の間接照明はタイルの陰影を強調するとともに、お部屋に奥行きと立体感を演出し、お洒落に見せる効果があります。
寝室
寝室は寝心地の良い空間を作るため最低限のダウンライトとブラケットを使用し、あえて明るさを抑えています。ダウンライトは光が目に入らないようにベッドの足元側に設置しています。また、コンセント式のフロアスタンドを低い位置に設置し、より落ち着いた雰囲気を演出しています。
階段
階段の照明は将来電球交換がしやすいよう、天井付けでなくブラケットタイプの選択がおすすめです。安心して上り下りできるよう、十分な明るさを確保したい場所です。
フットライトを併用すると、より安全性を確保できますね。
テーブルの上
1つ目の写真は雰囲気を作るためにほんのり明かりの灯る卓上スタンドです。こちらは家族団らんのスペースに置いており、暖色系のものを置くことで温かな雰囲気をもたらしてくれます。
2つ目の写真では卓上スタンドを置くことによって手元を明るくして本を読むことができるようになっています。この卓上スタンドはあとから簡単に置くことができますので後々手元が暗いな、雰囲気を出したいなという時には手軽に取り入れることが出来ます。
照明でお部屋の印象がそんなに変わるの?
答えは“Yes.”です。たとえば同じ建物であっても、どのような照明を選ぶかで表情のまったく異なる建物が出来上がります。デザインや配置、光の色合いによって、ポイントを際立たせたりお部屋のイメージを演出したり・・・照明ひとつでお部屋の印象を大きく変えることが出来ます。
しかし気になるのはやはり価格です。一般的には床面積30坪程度の建物で、およそ20~30万円程度かかるといわれています。家電量販店を上手に活用したり、使用頻度の少ない場所にはLEDではなく蛍光灯を選択することでコストダウンもできます。
ダウンライトは掃除も楽ですっきりとした印象を与えますが、リビングなどに設置するには部屋全体を明るくするためどうしても数が多く必要です。ひとつひとつは比較的安価ですが、全体で考えるとそれなりにコストはかかってきます。また天井埋め込みタイプのため、後々照明器具を変えたいという時には専門業者へ工事を依頼しなければいけません。
店頭で比較的安価に手に入るシーリングライトは、1つあれば部屋全体を明るく照らすことが出来ますのでコストパフォーマンスでは最も優れています。適度な明るさが必要な子供部屋などの個室には、シーリングライトが適しています。
価格や使う場所の用途に合わせて、照明もしっかり考えて選びたいものですね。