家づくりなんでもQ&A
HOUSE BUILD FAQ間取りはどれだけ自由に考えられる?
間取りを考えるとは?
家を建てるなら、今の家を建て替えるなら・フルリノベーションするなら・・・、「どんな間取りにしようか、自分で考えたい!」。プロに頼んで考えてもらったり、既にパッケージ化されている間取りを選んだりすることもできますが、“自分でまずは考えて、プロに見てもらおう”派も多くなってきました。
今では、間取りからインテリアの配置までシュミレーションできたり、3Dで外観を確認できたりする、便利なアプリがたくさんあります。一方、方眼ノートに描くのがイチバンという意見も根強いです。
せっかく収まりよく納得のいくまで考えた夢の間取りが、建築基準法や土地の制約によって後から妥協しなければならなくなるのはとても残念。もちろん、構造や工法を変えたり(お金をかけたり)、もはや「家」ではない何かを建てる方向に変更したりすれば、叶うこともあるでしょう。しかし、そうではないところで収めてこそ、間取りを考える醍醐味です。
余談ですが、業界では「間取り」のことを「プラン」、間取りを考える人(設計担当)のことを「プランナー」と呼ぶそうです。自分で間取りを考えました、と言うのもいいですが、思い切って“自分でプランを考えました”と言ってみるのもいいですね。
1部屋どれくらいの広さまで作れる?
ここでは、木造軸組工法の場合の制約をお伝えします。
どれくらいの広さまでというより、一辺のスパン(柱の間隔)がポイントになります。例えば、16畳のリビングでも、8畳を2室並べたプランですと、柱6本(元の8畳の4隅)で、スパンは4m以内に納まりますから、問題はありません。ところが、4.5m×4.5mの正方形の部屋は、12.5畳の広さしかありませんが、縦横とも、スパンが大きい(4m以上ある)ので、工夫が必要になります。
つまり、柱を短い間隔でたくさん使える細長い部屋であれば、畳数がある部屋を難なく作れますが、柱と柱の間が広くなってしまう部屋ですと、部屋の真ん中に柱があるプランになる可能性がでてきます。
なお、周囲の部屋の壁の配置にもよりますが、木材の代わりに鉄骨の梁を使ったり、木材を何本か組み合せた梁(トラスという)を使ったりして6mスパンの部屋でも不可能ではありません。
間取りを考えるときに、一緒に考えないといけないことは?
たとえば、収納はたくさんあった方がいいけれど、収納を作りすぎると生活スペースがなくなってしまいます。
ウォークインクローゼットや土間収納、倉、ロフト、パントリー、ニッチ、、、「オススメ間取りポイント○選」等、ネットでいろいろな特集がされているので、全部取り入れたくもなりますが、自分たちの生活スタイルと向き合うことで、優先順位が見えてきます。
また、2階建て以上の場合は、壁線(へきせん)の意識までするともはや上級者。バラバラは「よくない」・「できるだけ」壁が一致するようにといいのがポイントです。1階と2階がバラバラだと重みに耐えられなくなってバランスが崩れるからであり、生活がしづらくなることも多くなります。
もっととことん自分で間取りを考えたいという方には、配線(はいせん)という領域もあります。
配線とは、電線を引いてとりつけること。
家電を使う予定の場所に必要な数を数えておき、
携帯の充電はどこでするか?
掃除機をかけるときコンセントの抜き差しを少なくするには?
照明スイッチはどこにあると便利か?
・・・というところをイメージすると、間取りのイメージもより具体的になります。