家づくりなんでもQ&A

HOUSE BUILD FAQ
2016.11.12
構造・設計・設備

気密性って何?

高気密住宅とは

 

最近、お家の性能でよく言われる「高気密」

実際に高気密のお家とはなんなのでしょうか。

 

高気密住宅とは、簡単に言えば「室内の温度を逃がさない、室外の温度を取り入れないお家」ということです

「高断熱」という言葉もよく聞かれると思いますが、これは高気密と表裏一体で気密力に比例します。

 

外から寒い空気が入ってこないように、そして中で温かくした空気を外に出さないように施した住宅の事で

もともと、外の気温が非常に寒くなる北海道でこの住宅施工技術が育ち、日本では、近年国を挙げてこの「高気密」住宅を推奨しているとの事で

多くのハウスメーカーが気密力、断熱力に力を入れています。

 

では、一見メリットばかりの「高気密」住宅ですが、デメリットはないのでしょうか。

一部ですが、以下のようにメリットとデメリットを挙げてみました。

 

【メリット】

・高気密であるため、もともと暖かく少しの暖房で温まりやすい。

・暖房の設定温度をそれほど上げずに済むので光熱費が安い。

・ヒートショックの心配が少ない。

・遮音性が高い

 

【デメリット】

・夏は、暑くなる。

・湿気がこもりやすいので、結露が出来やすい。

・高気密であるため、シックハウス症候群の恐れあり。

 

ほんの一部ですが、デメリットもそれなりにあるんです。

ハウスメーカーによってこのデメリットに関して色々な対策をしているため

現代のお家は、デメリットは少なくなってきています。

 

例えば、「湿気がこもりやすいので、結露ができやすい。」

確かに、室外の湿気を取り入れないことにメリットはありますが

同じように、室内の湿気を外に逃がすことができません。ですが外気の影響を最小限に抑えてるので

空調設備や、換気システムにより温度や湿度の管理が可能となります。

また、外気に含まれるダニやウイルスなどの室内への侵入も抑えることができます。

高気密を生かし、デメリットをメリットに変えています。

 

では、どこから気密と呼ばれるのでしょうか

一昔のお家は、仮にお家一軒の隙間を集めてみるとはがき10枚分の面積にもなる隙間があったそうです。

はがき10枚と言ったらかなりの隙間ですね。

高気密住宅とは、その隙間がはがき2枚分で収まるくらいの気密性を持ったお家のことを言います。

高気密と高断熱の違いとは

先程、「高気密」と「高断熱」は、表裏一体とお話ししましたね。

では、違いは何なのでしょうか。

 

「高気密」とは

室内の空気を外に逃がさず、室外の空気を中に取り入れないことでしたね。

要するに、お家に隙間を作らないということです。

 

「高断熱」とは

室内と室外を仕切る外壁がありますね。室内より外の方が寒い場合、外壁の温度が下がり

その熱が室内の内壁にまで及ぶと、室内の空気が冷やされます。

高断熱とは、断熱性の高い素材を使用し、外の熱が外壁を伝って室内に入らないようにすることです。

 

要するに、「高気密」は空気を逃がさない。

「高断熱」は温度を逃がさないということです。

表裏一体といったのはこのことで、どちらかの性能が低いともう一方も性能が活きなくなるからです。

 

 

 

 

どの構造住宅が気密性が高いのか。

最近、お家の種類で鉄筋コンクリート造や、鉄骨造、木造といろいろありますよね。

では、どのお家がより気密性が高いのか。

 

正解は、「一概にどれがいいとは言えない」です。

 

外壁の断熱をどのようにするかでどのお家も高い気密性を発揮することができます。

例えば、ウレタンフォームを外壁内部に吹き付けてより気密性を高めるとともに

断熱性能も高くなります。

fig1_1_1

↑ 吹付の様子

 

上の写真のように、隅々まで吹付を行い、外壁に外との隙間がないようにします。

多くのハウスメーカーで行われていますので、一度、現場見学会などに足を運ぶなどして

現物を見てみるのもいいかもしれませんね。

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