家づくりなんでもQ&A

HOUSE BUILD FAQ
2016.07.09
注文住宅の予算

年収400万円でも新築一戸建てが建てられるの?

年収400万円だと、新築にいくらくらいかけるのが妥当?

家賃を払い続けるのはもったいないと思うけど、憧れのマイホームはまだまだ先のことかなぁ…と思っているあなた。考え方次第では、新築一戸建ての購入も決して夢ではありません!

そもそも年収400万円でも住宅ローンは借りられるのでしょうか。
住宅ローン審査においては、年収が400万円台であればほぼ全ての銀行の年収面での審査基準をクリアしています。

次に借りることができる金額ですが、一般的には年収の6倍程度までの借り入れが可能となっているようです。つまり、年収400万円の場合は【400万円×6=2,400万円】という計算になりますね。しかし、借り入れ審査は支払い能力の有無で左右されるので、6倍ギリギリでの申込みは避けた方が無難。頭金を用意するなどして、5倍程度に抑えた方がベターです。計算上では【400万円×5=2,000万円】になります。
年収400万円では【住宅ローン2,000万円+頭金+諸経費】の範囲での家づくりが妥当といえるでしょう。

無理のない毎月の返済金額はどの程度ですか?

年収400万円だと、住宅ローンの返済額は年収の25%以内に抑えることが大切です。つまり、住宅ローンに充てる金額は年間100万円以下にセーブするということです。

一例として、全期間固定金利住宅ローン「フラット35」を選んだ場合、〈返済期間:35年〉〈固定金利:2.6%〉とすると、年間で99万6千円、毎月の返済額は8万3千円となり、2,287万円を借り入れられる計算になります。長期的な返済プランにすることで、家賃並の返済額にセーブできるので、これなら年収400万円の世帯でも安心です。

また、景気が下降傾向で金利の上昇が見込めないケースでは「変動金利」でローンを組むこともオススメ。借り入れした時よりも金利が下がる可能性も出てきます。さらに、「変動金利」は金利が低めで元本が早く減るので、「繰上げ返済を積極的にしたい!」と思っている方にも向いています。

頭金ゼロの住宅ローンなら、貯金が無くても家が買えるの?

数年前までは住宅価格の8割までしかローンが組めなかったことが多く、残りの2割を頭金で用意する必要がありました。しかし、最近は金融機関も住宅価格の全額を貸し出すようになり、“頭金ゼロ”をアピールしている所も目につきます。

「頭金ゼロでOKなら、貯金が無い私たちでも家が買える!」と思ってしまいそうですが、これは大きな間違いです。住宅ローンを利用する時には、それ以外にもお金が必要になります。

<住宅ローン利用時に必要な諸費用の一例>
・不動産登記をする司法書士への報酬、印紙代
・銀行への融資事務手数料、保証料
・斡旋手数料
・火災保険料 など

さらに、家を購入した直後も新居への引っ越し費用や家具・インテリア代も必要になるので、ある程度の蓄えがないと厳しいです。

また、金融機関の審査に通りやすいのは頭金が払える人。それは、「頭金が用意できる人=貯畜がしっかりできる人」と印象づけられるためです。貯金が無い人の場合は、返済能力が低いとみなされて審査に通らない可能性が高くなってしまいます。

仮に頭金ゼロで住宅ローンが利用できたとしても、満額を借り入れているので元本が大きくなり、その後の返済負担が重くなることは目に見えています。頭金が多ければ返済利息は少なくなるので、頭金は多いに越したことはないのです。

頭金(自己資金)をもっと増やすにはどうすればいいの?

「でも、年収400万円だと現実的に頭金を貯めるのが厳しい!」
という声も聞こえてきそうです。定期預金でコツコツ貯めたとしても時間がかかり、その間に消費増税で家にかかる税金が上がれば、利息分の金額を上回ってしまう可能性もあります。もちろん、株や不動産などの投資で頭金を当てにするのはNG。
そこで、ポイントになるのが「時間をかけずに、お金をつくること」。最適な方法を以下でご紹介します。

<1. 両親や祖父母に援助してもらう>
その年の税制にもよりますが、両親や祖父母から援助された住宅購入に関するお金は非課税になります。これを「住宅資金贈与特例」といいます。
平成29年9月までであれば、省エネ住宅で1,200万円、それ以外の住宅で700万円までは非課税です(期間によって税率が変わるので、国税庁HPでチェックしましょう)。また、両親から「贈与をしたくない」と言われた場合でも、金利0%で借りるという選択肢もあります。

<2. 生命保険などの解約>
まずはお金を増やすことよりも、毎月の無駄な出費をやめることを考えましょう。そこで真っ先に見直すべきなのが保険料。食費や光熱費を1万円減らすことは難しいですが、不要な保険を解約して家計に余裕が生まれれば、頭金を貯めるスピードもアップします。また、住宅ローンを組むと「団信」といって、契約者が死亡した時に住宅ローンが無くなる制度があるため、生命保険に入らなくてもリスクを減らすことができます。

<3. クレジットカードは使わない>
クレジットカードでの支払いは手元のお金が減ることがないので、お金を払っているという感覚が無くついつい使いすぎてしまいます。ある調査によると、クレジットカードを利用すると、現金払いよりも13%も出費が増えるというデータがあります。クレジットカードの利用は最低限にして、現金払いを意識すれば自然と出費が減り、頭金の貯蓄へとつなげることができそうです。インフレや増税の傾向がある今、住宅ローンにかかる費用は時間との戦いです!年収400万円でも効率的に頭金を貯めて、低リスクな返済プランを心がけましょう。

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